毎日毎日、高齢者が起こした交通事故ばかり報道されてイヤになります。
ほんとね。
事故るなら1人で事故ってもらいたいです。
事故が多いのは高齢者だけ?
交通事故が多いのは、高齢者に限ったことではないと思います。
- 高齢者の不注意(注意力の欠如・判断ミス)による事故
- 若者の不注意(自意識過剰など)による事故
どちらも多いと思います。
警視庁のHPで確認したところ、この10年で高齢運転者が関与した事故が10.9%から20.4%と、約1.9倍に増えています。
統計局のHPによる日本の人口の65歳以上が占める割合は、ここ10年で約1.5倍に増えているのでそれで考えると高齢者が事故をする割合は、確かに少し増えています。
(ただこれは、総人口で考えるのではなく免許を持っている人の数で計算しないと正しい数値ではないでしょう)
高齢者の事故の報道に疑問
高齢者の交通事故は確かに問題です。
これからもっと日本国内の高齢者が占める割合が増えるわけですし、何かしら対策を考えないといけません。
しかし、最近の報道の仕方には疑問を覚えます。
高齢者の運転について考える機会を与えてくれたという点ではありがたいと思いますが、少し行き過ぎているのではないかと。
「スマホを触っていて事故をした」というのがすべて「ポケモンGOをしていて事故をした」にすり替わっているのと同じくらい報道をする側が報道内容を操作しているように思えます。
何かしら「悪」を用意すると視聴者に訴えかけやすいし、わかりやすい「悪」を作ることで視聴率を上げたいだけなのかと。
もう少し平等に報道してもらいたいです。
高齢者の交通事故を防ぐには
「運転免許の年齢に上限を決める」などの安易な対策ではダメでしょうし、難しい問題だと思います。
都会はそこまで不便はないかもしれませんが、田舎では大きなスーパーまで車で30分。なおかつバスが1日数本しかない。という現状。
さらに畑仕事に軽トラが欠かせない人もいます。
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わかりやすく説明すると、田舎のそのような状況を何とかしない限り、運転免許を返納することは難しく、それには、1日数本しかない田舎のバスを増やし、タクシー会社すらない地域(もちろんガソリンスタンドもない)にそれらを整備しないといけなくなるので、あなたが支払っている税金が恐ろしく高くなる。ということです。
もっとわかりやすく説明すると、うちの周りは小学校までバスで行かないといけないくらい子どもが少ない地域もたくさんあり、右をみても左をみてもお年寄りばかりです。
お年寄りの運転は危険ですが、畑と家との往復で事故をするとしたなら90%以上が自損事故でしょう。
なぜなら、そもそも人がいないから。
もちろん危険なことには違いないのですが、子どもが巻き込まれることのほうが稀です。
そんなわけで、都会も田舎も同じように考えると難しいので、一律運転免許に年齢制限を設けるのはいかがなものかと思います。
それよりは、「○○歳以上は免許の更新を1年ごとにし、特別な試験を毎回受ける」であったり、「○○歳以上は運転できる範囲を自宅周辺のみにする」などのほうが現実的なような気がします。
さらに、認知症の場合は「運転してはいけない」となっても家族の目を盗んで車に乗ろうとするでしょう。
それを介護している人だけのせいに出来ますか?
そもそも認知症の問題は「運転」だけではないと思います。
私は、もし私が息子のことをわからなくなるような状態になったら、安楽死させてもらいたいのですが、現在の日本にはそれを可能にする法律がありません。
もっともっと高齢者が増えるこの日本には、早くなんとかしないといけない問題は山のようにありますね。
日本の未来が見えません・・・。