「AI(ロボット)に仕事を奪われる」
ホリエモン(堀江 貴文)さんが先日出版した書籍「僕たちはもう働かなくていい」などでも話題ですよね。
実は先日こんなことがありました。
息子「ぼく、大きくなったら薬剤師になりたいと思うんだけど…将来なくなる仕事じゃないよね?」
最近、AIに仕事を奪われる?というニュース番組を見たらしく(^_^;)
子供の頃からそんな心配をしないといけなくなるって…なんだかなぁ。— うーと (@utodisney) 2019年2月19日
子供たちの未来はどうなってしまうのでしょうか?
人工知能とロボットの進化
何も、すべての仕事がなくなってしまうわけではありません。
- 日本人があまりやりたがらない仕事
- 危険な仕事
- 機械の方が早い(正確)であろう仕事
などの分野にロボット・人工知能が進出すると言われています。
もうすでに危険な仕事は機械が行っている部分も多いですし、機械のほうが正確であろう「自動車の自動運転」の技術も進歩しています。
実は気が付かないうちに、というか私たちが気づかないくらい少しずつ、私たちの生活の機械化は進んでいます。
食器洗い乾燥機だって、自動おそうじロボットだってそうです。
スマホがあれば帰宅前にエアコンのスイッチも入れることができますし、最近ではAlexa(アレクサ)が話し相手にもなってくれます。
…ということは、これまでの進化で、もうすでになくなってしまった仕事もあるのでしょうか?
なくなった仕事・なくなる職種
近年、完全になくなってしまった仕事を探してみたのですが、電話交換手くらいしか見つかりませんでした。
※電話交換手:電話回線を接続する仕事(コールセンターの受付などではありません)
つまり、今はまったく異なるシステムを用いている場合は、ときとしてまったく職業として成り立たなくなりますが、基本的には数は減っているものの、まったくもってその職種がなくなるということはほとんどないのだと思います。
例え、自動運転が一般化したとしても「もしものとき」のための運転できる人というのは必要でしょうし、機械で作れるようになったものでも「伝統工芸」として残るものもあります。
息子がなりたいと言っていた「薬剤師」も、AIの進化でなくなる仕事と言われているそうです。
といっても、これもすべてがAIだけに頼ることはなさそうですが、6年も大学に行って国家試験を突破したのに就職先がない!なんてことになるのは悲しすぎます。
今後どうすれば生き残れるのか
今でこそ「公務員が安泰」といわれていますが、これはいつまで続くのでしょうか?
AIに仕事を奪われない職種はあるのでしょうか?
でも、まずは子供がなりたいもの「将来の夢」についてよく確認しておく必要があります。
実は、
薬剤師になりたい!
と、こっそり教えてくれた息子(10歳)に、よくよく聞いてみると、最近始まった理科の授業でする「実験」が楽しくて、「お薬を作る仕事をしたい」ということだったんです。
それって薬剤師じゃない気がする。
…でも薬を研究するっていう職業が何なのかわからない!
実際、
「世の中にどんな仕事があるのか」
「ユーチューバーはどうやってお金を稼いでいるのか」
知らないことって多くないですか?
まず、「どんな仕事があるのか」について知らないと、「AIに仕事を奪われる!」とただただ嘆いているだけでは前に進めません。
日本の給料・職業図鑑
まずは、
- どんな仕事があるのか
- 仕事内容はどんなものなのか
を知るために、「日本の給料・職業図鑑」を買ってみました。
絵が今風なので子供でも見やすいですが、漢字が多く小学生にはちょっと難しいかもしれません。
でも、仕事内容も詳しく書いてありますし、薬剤師さんは薬局の裏で薬を調合するだけではないこともわかりました。
そして、薬を作る仕事は製薬会社の研究員などがそれにあたるようです。
大学の学科図鑑
そして、その職に就くには、大学のどの学科に行けばいいのかもわからなかったので、この本を買いました。
「大学なんて行かなくていい」なんて軽々しく言う大人もいます。
もちろん、勉強する気がないのであれば行く必要はないでしょう。
でも、薬剤師になるのであれば、薬学科(6年)を出ないと国家試験を受ける資格すらありません。
何か夢があるのであれば、
- その仕事に就くにはどんな資格が必要か
- それはどこで学べるのか
を知っておくのは大事なことです。
製薬会社の研究員になるには、かなりお勉強をがんばらないといけないようです。
それを知って諦めるのか、それともやる気になるのか…。
どんな職業がこれからの時代に必要とされるのか
どんな仕事でも、AIやロボットが参入してきても、それなりの実力があれば仕事はなくならないのではないかと思います。
もちろんプログラミングですとか、アイデアが必要な仕事はこれからも需要が多いでしょう。
10年前にはなかった「ユーチューバー」なんていう職業も生まれたのですから、これからもどんどん新しい職業が増えるかもしれません。
でも、電子化が進むからといって印刷業界がまったくなくなってしまうことはないでしょうし(縮小はされるでしょうが)、どこのお店に行ってもAIロボットが対応するなんてことにもならないでしょう。
子供たちをとりまく世界
お薬を開発する人を目指すのであれば、理系の勉強が大事ですが、今はしっかりお友だちと触れ合って、人と人とのつながりを学んでもらいたいと思います。
幼稚園時代に、
「自分がされて嫌なことは他人にしてはいけない」
ということを学び、
小学生になってからは、
「自分はされて平気なことでも、イヤだと感じる人もいる」
ということを学びます。
世の中には色んな人がいます。
子供の頃であれば、しっかりお友だちとぶつかりあって学ぶことができます。
これをしないで大人になってしまうと、生きづらくなってしまうでしょう。
お金だけでつながる人間関係はすぐに壊れてしまいます。
いくらAIが進化しても、人と人との関係は大切にしていきたいですよね。
最後に
ベーシックインカム制度が導入されない限り、私たちは働かないとお金を得ることができません。
やりたい仕事をできるのが一番ですが、なかなか難しいですよね。
また、これからどんどん機械化が進み、お年寄りや障害者の仕事がなくなるのではないかという不安もあります。
基本的に、影響力がある人というのは、お金持ちか学歴・知恵がある方です。
その方たちが日本の先頭に立って行くことになるため、弱者は見捨てられがちです。
私たちみんながもっと、日本に、政治に、世の中に関心を示して、子供たちの未来を明るく照らせるようにしていきましょう。