以前から「はぁ?」と思うことが多かったのですが、ちょっと今、怒りにまかせて言いたいことがあります。
オレオレ詐欺(振り込め詐欺)などのお年寄りからお金を奪い取る行為が横行していて、さまざまなところで注意喚起が行われています。
この手の詐欺は本当に許せません!
しかし、そのような注意喚起をしている、いわゆるしっかりした企業が、詐欺まがいのことをしています。
情報弱者を狙う詐欺
「情報弱者」
この言葉は嫌いですが、あえて使います。
この手の詐欺は、お年寄りだけでなく、情報弱者(情報に疎い人)が狙われます。
人には誰しも得意分野、不得意分野があります。
また、お年寄りが最近の事情に疎くなるのも仕方ありません。
そういった人たちを狙う詐欺は、訪問販売、電話販売、ネット販売、そして実際の日常生活の中で訪れた実店舗でも10年以上前から行われています。
問題になった10年前のYahoo!BB(ADSLネット回線)
10年程前には、スーパーマーケットなどのネットに詳しくない主婦が多そうな場所を狙って、パソコンもスマホも持っていない人に、Yahoo!BBが説明もなくネット回線を契約をさせるというのが横行していました。
何を隠そう私も、その頃に派遣社員としてYahoo!BB販売促進係(電器店などのパソコンコーナーの隣で勧誘する仕事)として働いていました。
時給がよかったんですよ。
1件とったらボーナス(1時間分の時給とほぼ同じ額)貰えましたしね。
とはいえ、私はYahoo!BBから直接の契約(もちろん間に派遣会社をかんでます)だったので、そんな契約の取り方はNGとされていましたが、代理店はかなり乱暴な手を使って契約を取っていました。
当時、かなり問題となったために、代理店ではなく直接雇われること(何度も言いますが派遣会社を通してです)が多くなったのだと思います。
相変わらず続くdocomo(ドコモ)の悪行
ネット回線だけでなく、携帯電話(スマホ)に関しても、よくわからない人(あまり詳しくない人、とくにお年寄り)に契約させています。
ドコモ関連の苦情は、とくに田舎で多いです。
ネットなんてほとんど使わないのに、「タブレットが今なら無料です。字が大きくて見やすいですよ(そりゃそうだ。スマホより画面がでかいんだから)」と言って契約を勧めるのです。
実際は、分割払いになっていたり、月々割が適用されるものの、無駄な通信料分を支払ったりで、我が家に転がっている古いタブレットくらいのスペックしかないものを「キャンペーン中なのでタダです」などうまくお年寄りをだまして、契約させています。
家族が気づいて解約しようとすると、解約金だけでなく、スペックの低い通常であれば安く買えるであろうタブレット代金の高額支払いも要求されます。
それだけでなく、普通の契約でも「○ヶ月後に解約できるから」と、いろいろな有料コンテンツに契約させて割り引きをするという昔からある手口も、まだ続いているようです。
最近スマホの名義替えしたので請求書を紙で届くようにしたら、こんなの発見。76歳の母になんてひどい押し売りしてるんだろう。いくら本人同意とはいえ総務省はこういうのをやめさせるべきじゃないのか。もちろん母は契約時のショップ店員トークを覚えてない。OBとして情けない。 pic.twitter.com/EWrc7yanuQ
— 夏野 剛 Takeshi Natsuno (@tnatsu) 2019年2月21日
元ドコモ役員さんのつぶやきです。
「えっ?」いまさら???
ですよね。
こんなのずいぶん前から問題になっていましたよ。
自分の身に降りかからないとわからないんですね。
JA(農業協同組合)
私は、ドコモはもちろんJAも苦手です。いや。大嫌いです。
詳しくはコチラ → 無農薬・低農薬減農薬の危険性~虫が食べるほど美味しいは間違い!~JAとの確執
私の祖母は兼業で農業を営んでいました。
そんな祖母も数年前から認知症となり、私の母が祖母の生活をみていたのですが、JA関連の手続きが大変でした(今でも母と私であたふたしています)。
農業をしているほうがお金がかかる
母がJAに支払っている金額を確認したところ、祖母が作っているお米(10年以上前からお米しか作っていない)の量であれば、お米を買ったほうが安いくらいだったそうです。
手間と時間とお金までかけてお米を作っていたことになります。
確かに、田んぼを維持するのにはお金もかかりますし、自分で作ったお米は安心して食べることができますよね。
私も祖母が作ったお米をいただいていましたし。
でも、やっぱりこのことを知ったときはショックでした。
母はもっとショックだったと思います(祖母は気づいていません)。
それだけ、祖母はJAを信頼していたんだと思います。
長い付き合いでしたしね。
生命保険・介護保険の重複
祖母は、JAで同じような保険にたくさん入っていました。
これはよくありますよね。
生命保険系の営業さんは、そのときに売らないといけない商品があるため、相手が今持っている保険に関係なく上手に売り込みます。
そして、祖母が認知症になってから契約したものまでありました。
クレジットカード付き銀行キャッシュカード
なぜか通帳とキャッシュカードがたくさん出てきました。
中でもやっかいだったのが、クレジット機能付きのキャッシュカードです。
私はクレジットカード会社でも長く働いていたため、このようなカードがあることも理解できます。
詳しくはコチラ → 元カード会社社員の私が使っているクレジットカード2枚はこれ
確かに、イオンでお買い物をする人にはイオンカードがあればお得です。
田舎の人が休日に行くところ1位は「イオン」ですし。
ですから、お年寄りがクレジットカードを持つことに批判的な意見はないのですが、認知症などになったときは困ります。
クレジットカードにしろ銀行キャッシュカードにしろ、困るのが第三者による解約です。
私が働いていたカード会社では、電話1本で解約可能でした。
※ただし本人が電話した場合です←といっても生年月日や電話番号など個人情報を確認するだけで、実際に本人かどうかはわからない
もしくは、解約用紙を送付して書いてもらうという方法がありました。
銀行キャッシュカードも、銀行に代理人が行けば可能だったのですが、JAのクレジット機能付きキャッシュカードは、窓口で相談してから1ヶ月以上たつ今でも解約できていません。
ニコス(NICOS)付きJAカード【解約の仕方】
※まだ解約できていないので、無事解約できたら手順を記載します
最後に
怒りにまかせて書きましたが、私はドコモのスマホを使っていましたし、JAの通帳も持っています。
今回は、私が実際に体験したものを集めたので、ドコモとJAのみを言及していますが、他の会社でもよくあることだと思います。
きちんと理解して契約するのであれば問題ありませんが、相手が理解していないのに契約をとるのは詐欺ではないでしょうか?
いくら国がどんな対策をしようとも、はっきりいってムダだと思います。
自分の大事な人に同じことをできますか?
一人ひとりの意識が変わらなければ、きっとこれからもこの手の詐欺は手を変え品を変え横行し続けると思います。