先日、色々あって警察署で事情聴取を受けました。
そしてお金を貰いました。
先日、いじめについての記事を書いたのは、このことがあったからなんです。
事件の発端から2週間。
何があったのか。
そして、先日の記事で私が言いたかったこと、私の気持ちの変化についてまとめました。
はじめに
実際にあったことです。
どこからどこまで話せばうまく伝わるかわからないので、全部書きました。
かなり長い文章で、いらない部分も多いかもしれませんが、お付き合いいただけると嬉しいです。
助けることはできなかったの?
連休最初の日、息子は午後から1人で小学校の運動場へ遊びに行きました。
この日は、息子は14時から・私は16時から、オンライン英会話のレッスンが入っていたんです。
バタバタしていた私は、すでに14時を過ぎていることに気づきませんでした。
「はぁ・・・もぅ。」と思いながらも、今さら呼びに行っても間に合わないし・・・と思い過ごしていました。
そして、16時の私のレッスン中に息子が帰ってきました。
もちろん私はそのままレッスンを続行。
私のレッスン終了後すぐに、「今日は英語のレッスンだったでしょ?」と叱ってしまいました。
レッスンのことは忘れてしまってはいたけど、息子はオンラインレッスンが大好きなので、かなり落ち込んでいるようでした。
でもついつい怒ってしまう私。
そんなとき電話が鳴りました。
出てみると、息子が通う学校の教頭先生からです。
「息子さんから話を聞かれましたか?」と。
そういえば、息子が帰ってきてから、ほぼ私しかしゃべってない・・・。
「いえ・・・」
教頭先生からの電話
運動場で息子さんが同級生のAくんと遊んでいたところ、中学生が3人運動場に遊びに来たらしく、その中学生たちにAくんが暴力を受けました。
泣きながら家に帰るAくんに、息子さんが付き添って帰り、驚いたAくんのお母さんは警察に電話され、その後運動場で、警察、中学生たちと話をしました。
息子さんが、しっかり警察に状況を説明してくれたので助かりました。
息子さんも動揺しているかもしれません。
こんなことになってしまい申し訳ありません。
「Aくんのケガは?」と聞くと、ケガはないから大丈夫です。ということでした。
息子との話
電話を切ってすぐに、息子に話を聞きました。
「何があったん? 前にボールとられた中学生?」
※前に、運動場で他のお友だちと遊んでいたときに、突然来た中学生のお兄ちゃんたちにボールをとられたことがあったんです(でもその後返してもらっていました)
息子はケロっとしていて、
「そーそー! 前にボクのボールとった中学生たちがAくんにボールぶつけたんよー。ほいでね。Aくんが泣いて家へ帰り出したけん、ボク送ってあげたんよ。ほしたらAくんのお母さんが警察に電話して、もう一回運動場戻って、警察と中学生が話したんよー。 帰るの遅くなってごめんなさい。」
「それはもぅえぇんよ。で、あなたは何もされんかったん?」
「うん。ボクは何にもされてないよ!」
「えー?じゃぁAくん助けてあげなー」
「じゃけん家まで送ってあげたやん。」
「いやいやその前になんとか出来んかったん? ほいでそのAくんって誰よ?ママ聞いたことないし」
「えっ?同級生じゃし?」
「あー・・・うん。ママ知らんわ。で、Aくんの家は近いん?Aくんほんまケガないん?」
「学校のすぐ近くだったよー!ケガしてないよー。そーとー泣きよったけど、警察来てからはボクとジャングルジムで遊びよったん。」
「ほんまぁ。それはよかったわ。 でもね。ママ前に中学生にボール取られたときに、『もしまた何かあったら、すぐに職員室へ行きなさい。』って言うたやろ?」
「でも今日は閉まっとったんよー。警察が来てから教頭先生が来たん。」
「そっかぁ。なんで教頭先生ママの電話番号知っとったんやろ。」
「ボクが教えたけん。」
・・・
「だってママ、先生と警察には言うてもええって言うたやん!」
「言うたけど・・・ってことは警察にも言うたん?」
「うん。パパとママのどっちも言うた。住所も言うといたよ。」
・・・
もっと色々聞こうかと思ったのですが、教頭先生が、「動揺しているかもしれません」って言ってたし、今日は他の楽しいことをして過ごそう。
と思った矢先にまた電話がかかってきました。
警察との話
「○○警察署の○○です」
「(もうきた!)・・・はい。お世話になりました。」
「もう息子さんから聞いていると思うのですが、・・・なことがありまして、もしかしたら、まぁないと思うんですが、一度警察で事情聴取をとらせてもらうことになるかもしれません。そのときは協力いただけますか?」
「はい。うちの息子でよろしければ。」
「もちろんお時間のあるときでかまいません。明日からご旅行に行かれるそうですし・・・。」
「!!!息子がしゃべりましたか。いやいや旅行ではなく帰省するだけなんです。」
「そうだったんですね。しかし、しっかりしたお子さんですねー。彼がすべて状況を話してくれたので助かりました。 Aくんのお母さまも大変感謝していらっしゃいまして、Aくんのお母さまはうーとさんのことをご存知だということですし、電話番号を教えて欲しいとおっしゃっているのですが、伝えてもよろしいですか?」
「(私はAくんのお母さんを知らない・・・)はい。」
トラブルその後
ここまでで、私は
- まぁよーしゃべる息子だ
- 息子も内心はちょっと不安になってたりしてるのかな?
- Aくんを助けられなかったことに対する申し訳ない気持ち
- Aくんって誰?
が頭の中をグルグル回っていました。
そうこうしているうちにAくんのお母さまから電話をいただき、「話したいことがあるのでお宅にうかがってもいいですか?」と。
あー・・・しっかり謝らなきゃ。
と思い、慌てて部屋を片付けていつでもお招きできる状況で待っていたら、とってもかわいいお母さまと、うちの息子を一回り以上小さくしたようなかわいい男の子が来ました。
玄関先で、とにかく謝られ、お礼を言われ高級なお菓子までいただいてしまいました。
こちらこそお助けできなくて・・・
そんなやりとりでこの日は終了。
息子にあまり詳しく聞けなかったけど、
- Aくんも息子もケガがない
- Aくんのお母さまに感謝される。ってことは、きっと息子はいいことをしたんだ
この2つがわかったので、連休を楽しく過ごすことにしました。
※Aくんのお母さまが私のことを知っているのは、私が、昨年1学年のクラス代表をしていたからかもしれません。もちろん私はお会いしてもまったく覚えが・・・←そもそも記憶力悪い
仕返しされたらどうしよう
ケガもないし、よかったよかった♪と思ったのは最初の数日でした。
それからも、「運動場に遊びに行きたい!」という息子。
でも、またあの中学生たちに会ったらどうしよう。
息子はやっぱりケロッとしているのですが、中学生たちからすると、「あいつが余計なこと言ったから警察が来た」って思われているかもしれません。
でも、やっぱり学校の運動場が一番安全なので、職員室が開いている時間限定で運動場へ行かすようにしました。
そして最初の日から1週間以上経過したある日、とうとう警察から電話がかかってきました。
「事情聴取をお願いしたい」と。
あー・・・あの場で終わらなかったんだ。
Aくんあの後どこか痛くなったのかなぁ。
中学生たち怒ってるだろうなぁ・・・と、急に色々不安になってきました。
なんとかならない?
とうとう事情聴取の日になりました。
学校が終わった息子を連れて警察署へ。
事情聴取
息子は「一人で大丈夫。」と言ったのですが、「まぁお母さまも。」と言われ一緒に取調室へ入りました。
そこで、初めてきちんと今回の出来事について知ったのです。
お兄ちゃんたちにボールをぶつけられた
私はバスケットボールやサッカーボルをぶつけられたんだと思っていたんです。
でも実際はソフトテニスのボールでした。
お兄ちゃんたちに叩かれた
本気で叩かれたとは思っていなくて、ちょっと押されたりしたのかな?と思っていたんです。
実際は、テニスラケットでお尻をポンポンされたそうです。
一方的にやられた
いきなり絡まれたのだと思っていたら、最初にお兄ちゃんたちにちょっかいを出したのはAくんだったようです。
テニスをしていたお兄ちゃんたちに、「錦織選手のほうが上手~」とか色々言ったみたいです。
だから、何も言わなかった息子は何もされなかったんですね。
お兄ちゃんたちに会ったのは3回目?
その中学生のお兄ちゃんたち(中2×3人)に会ったのは、ボールを取られたときと、今回の2回だと思っていたら、3回目だったようです。
Aくんはお兄ちゃんたちと初対面だったようですが、うちの息子は、
- 1回目:ボールを取られた(翌日に小学校に相談済み)
- 2回目:一緒にバスケットボールをして遊んだ!
- 3回目:今回
だったそう。
2回目の話、初耳・・・。
だんだん悲しくなってきました。
あー。私、息子との会話が足りてないなぁ。ということと、だんだん中学生がかわいそうになってきたんです。
なんとか厳重注意くらいにしてあげてほしい。
Aくんは、自分よりだいぶ大きいお兄ちゃんたち(実際にしたのは2人)に泣かされて怖かったと思う。
確かにしょーもない悪口で、暴力に出たお兄ちゃんたちは悪いけど、でも、そんなに強くじゃない。
こんなこと(って言っていいかわからないけど)で、補導されるのはかわいそう。
でも、この事情聴取は、第三者である目撃者の息子が受けています。
私がとやかくしゃべれません。
そもそも意見を言うのではなく、実際にあったこと、真実を述べるだけです。
最後には、指紋もとられました。
躊躇していたら、「残るものではないので安心してください」と言われたけど、でもやっぱり気持ちがいいものではなかったです。
息子は楽しそうだったけど。
親子で指紋を捺して終了。
事情聴取を受けるとお金がもらえるって本当?
40分ほどの事情聴取を終え、取り調べ室を出た後に、交通費2,200円(1人1,100円)をいただきました。
でも、そんなことより中学生の今後のことが心配で、なんだかやるせない気持ちに・・・。
私は、会ったこともないし名前も知らないけど、一度は息子と楽しく遊んでくれたお兄ちゃんたちです。
「いじめられた」の定義があいまいで、よくわからなかったのですが、先日の記事でみなさんから意見をいただき、
いじめとは、自分より弱い子を、継続的に苦しめること
ではないかと思うようになりました。
そう考えると、今回のことは「いじめ」ではないのかもしれません。
お兄ちゃんたちは、
- Aくんの診断書が提出されているならば「傷害事件」
- 法に触れる。と判断されれば「補導」
となるそうです。
(中学生たちがどうなるか心配だったので、警察に勤めていた友人に聞きました)
私に出来ることなんてないことはわかっているのに、なんとも言えないモヤモヤを残したまま日々を過ごしています・・・。