私は、息子が5歳になるまで専業主婦でした。
息子が6歳になってからは平日3~4日のみパートに出るようになりました。
現在、息子は14歳になりましたが、息子と過ごした5年間は本当に有意義なものだったと胸を張って言えます。
今、何かと専業主婦が叩かれているそうなんです。
なぜ専業主婦がこんなに話題になっているかというと、そもそも専業主婦を選択する人が減ってきたことが大きな原因だと思います。
少数派は叩かれやすいですからね。
専業主婦は2億円損をする
そんな時代だからか、「専業主婦は2億円損をする」という本まで発売されました。
これを、きちんと統計をとって調べた方がいらっしゃいます。
ちなさんのためになるサイトはコチラ
キャリア最前線でバリバリ働いていた人が、専業主婦になると本当に2億円の損失になるんですね。
つまり、コネで入った会社でなんとなく毎日働いているだけの人は、2億円もの損失にはなりません。
一般ピーポーの私が一生で稼げるお金なんて1億もないですよ。
ただ、好きで専業主婦になるのではなく、本当は今の仕事を続けたいのに育児のために仕事をやめないといけないという方も多いようです。
しかもその理由が、子供を安心して預けることころがないという待機児童問題だっていうじゃないですか!
保育園に入れない
私は田舎住まいなので、選ばなければ保育園に入れる環境でした。
また、1人息子は保育園ではなく幼稚園へ入れたので、対岸の火事と言いますか・・・待機児童について詳しく知りませんでしたし、知ろうとも思いませんでした。
待機児童ゼロ
待機児童ゼロだからといって、「いつでも保育園へ入れる」ということではないそうです。
そこには行政のカラクリがあって、
- とりあえず仮で無認可保育園に入れたならカウントしない
- 育休中の人はカウントしない
などのズルい数え方をしているんだそう。
育休中の人だって保育園を探しているし、とりあえず無認可保育園に入っているけど転園を望んでいる人も多いでしょう。
だから、いざ保育園を探そうとしても見つからない地域があるそうです。
そもそも、育休中や、仕事を探している段階で、保育園を確保できないなんておかしいじゃないですか?
- 「やっと仕事が見つかった!面接受かった!来月から働ける!」となっても預けるところがない
- 「育児休暇が終わったから子どもを預けて復帰!」となっても預けるところがない
ってホントにどうなっているんでしょう。
育休の意味とは
育休は、育児休暇ではなく育児休業の略です。
私は、数ヶ月前に息子と2人でフィリピンのセブ島へ短期語学留学したのですが、来ている親子のほとんどが、育休中のママ&ベビーでした。
育休が終わって仕事復帰する前に、英語を学び直したいという方が多かったです。
セブなら、家政婦兼ベビーシッターさんを1週間1万円ほどでお願いできるので、ママは安心して勉強に集中できるんです。
でも、「育休が終わったら保育園に預けて仕事復帰する予定なんだけど、まだ決まってなくて…」というバリバリキャリアのママさんたちの多いこと!
こんなにみんな頑張ってるのに、このキャリアがムダになってしまうなんて。
女性の社会進出を!
とか耳辺りの良いこと言っても、こんな状況じゃムリでしょう?
保育士さん不足(低賃金で重労働)
そして待機児童ゼロの原因は、
- 保育園の数
- 保育士さんの数
が足りていないようです。
保育士の免許を持っている人はたくさんいます。
でも、保育士さんの仕事が、
- 低賃金
- 重労働
なことが問題です。
保育士は、乳幼児期の大事な期間をみてくれる、大変大事なお仕事です。
上のほうの何もしてない人に流れているお給料を、きちんとお仕事をしている方にまわして欲しいものです。
専業主婦という選択
私は、保育園に入れないという方が多いことに、憤りを感じていたのですが、何か引っかかっていたこともあります。
どうしても保育園に預けないといけない人ばかりなの?と。
- 働きたい人(仕事を続けたい人)
- どうしても経済的理由がある人
- 病気だったり、妊娠中だったりでお子さんの世話が困難な人
- 育児が苦手な人
そういう人たちのことを言っているんじゃないんです。
私の周りで多いのが、
「私は家でお菓子を作ったりして、子どもと一緒に過ごしたかったんだけど、夫(姑)が…。」
という人。
もうね。
はぁ???
です。
夫:「どうせ家でゴロゴロしているんだから働けば?」
姑:「この子は私がみるからあなたは働けば?」←そしてきちんと面倒みない(家の中に放置)
などなど。
心無い声が苦しくて働きに出る選択をした人も多いんです。
確かに家計は楽になると思います。
でもそういう男性に限って家事をしないんですよね。
独身のときと同じように自分の趣味にもお金を使いたいから、夫婦で働かないとやっていけない。という人はそもそも考え方から改めたほうがいいのではないかと。
育児や主婦業を軽くみすぎではないでしょうか。
子育ては、やり直しができません。
2歳の子供、3歳の子供は今しかいないんです。
経済的に節約をすれば家でみれる状況で、ママが専業主婦希望であるなら、協力するのが夫婦の、子どものためだと思います。
子供が小さいうちの、子育てしながらの家事って大変なんですよ。
女性の社会復帰が難しい問題
そして、いざ子供が小学生になり、少し手があくようになったから仕事をしたい!と思っても、なかなか仕事はみつかりません。
キャリアから一度離脱すると、もう戻れない状況というのも問題だと思います。
確かに、小学生とはいえ育児中だと、インフルエンザで1週間休むこともあるかもしれませんし、突然学校からの呼び出しがあるかもしれません。
でも、そういう状況の人をサポートできない社会に問題があるような気がします。
育児が苦手な女性もいる
いくら我が子がかわいくても、育児が苦手な女性もいると思うんですよ。
虐待とかじゃなくて、ずっと誰かと一緒ということに耐えられない人。意外と多いと思うんです。
実は、私もそうなんです。
息子が好きで好きでたまらないんだけど、ずっと一緒だとしんどいんです。
自分からずっと一緒にいることを望んだ(専業主婦を選択した)のに、育児ノイローゼになりかけたんです。
そんなこともあり、早めに幼稚園に入園(こども園タイプなので早くから預かってもらえる。田舎だから定員割れ)させました。
それが私のためだけではなく、息子のためにもなると思って。
結果は、本当によかった。
息子は初日から幼稚園が楽しかったみたいだし、私は園から帰ってきた息子とゆっくり遊ぶ時間を作ることができたし、すべてがうまく行きました。
育児に疲れ、もう限界!となったときに、すぐに希望の園に入園できたことは本当にありがたかったです。
もし、あの状態が1年続いたなら私も狂ってしまっていたかもしれません。
一度おかしくなってしまうと歯止めがきかなくなりますからね…。
まとめ
私は、専業主婦を選んだことに2億円以上の価値があったと思っています。
(キャリア組ではなかったから生涯年収1億もないですが)
- 待機児童問題
- 保育士さんの賃金問題
- 女性の社会復帰問題
さまざまな問題が、早く解決して子供の笑い声が絶えない国になりますように。