
私は、昭和40年代生まれの50歳です。
生まれてこの方、一度も英検を受けたことがありません…でした。
しかし!この度、売り言葉に買い言葉で、50歳にして生まれて初めて英検を受けることになったんです。
50歳で初めて英検を受けることになったいきさつ
私には高校2年生になるキュートでラブリーでマッチョな1人息子がいるのですが、このMyスイート筋肉ボーイは、中学2年生の頃に英検を2回(3級・準2級)を受けたっきり、勉強する気配がありません。
そろそろ英検受けなー
イヤやし
でも、来年は受験勉強で忙しいけん受けるなら今やで?
うるさいっ!
そんなに言うならママが受ければええやんっ!
ママが受けたら受けるんやね?
ええよ
というわけで、なぜか私も受けることになったのでした。
英検はいつ始まった?
私は学生の頃に英検を受けていません。
私の時代には英検なんてなかったわー

あったよ
いや…なかったはず!
と、高校の同級生にLINEで聞いてみたところ、

やっぱり私の時代にはなかった!と納得したところで、一応ネットで確認してみたところ、
※日本英語検定協会公式HPより
昭和30年代には創設されていました。
解せぬ
そもそも、私は高校時代、英語がGクラス(最下位)だったので知らなかっただけかもしれません。
※当時、私が通っていた高校は、英語と数学の授業のみ成績順でクラスが分けられていた
そんな私の英語力は、飛行機内で水をもらおうとすると100%の確率でコーラが出てくるというレベルです。
英検とは
そんな昭和30年代から始まった英検は、2025年には新しい級が増え、現在簡単な順から、5級、4級、3級、準2級、準2級プラス、2級、準1級、1級の8段階あります。
検定料は、会場や級、試験方式(従来型・S-CBT方式)によって異なり、2025年現在、従来型の準会場・5級で2,500円、本会場・1級で11,800円かかります。
英検S-CBT方式と従来型の違い
通常の従来型英検とS-CBT方式どちらで合格しても合格結果に違いはありません。
| 従来型 | S-CBT | |
|---|---|---|
| 対応級 | 5級~1級 | 3級~準1級 |
| 試験回数 | 年3回 | 毎週土日 ※地域によって多少異なる |
| 試験場所 | 各地で開催 | 都会のみ ※岡山県は岡山市のみ |
| 1次試験 | マークシート ライティングは記述 |
PC画面操作 ライティングはタイピングor記述 |
| 2次試験 | 約1ヶ月後 対面方式 |
1次試験と同日 録音方式 |
| 費用 | 2,500円~12,500円 | 従来型より100円~900円高い |
※2025年現在
S-CBT方式の場合、毎週土日に試験が開催されていますが、同回時(従来型の年3回と同じ)で同じ級は3回までしか受験できません。
※つまり、年間最大9回同じ級を受けることができる
また、どちらの試験方式でも、2次試験で不合格となった場合、期限内(約1年)の試験であれば、再度申込をすると1次試験が免除されます(ただし、費用はその都度満額必要)。
英検の難易度と合格率

英検の難易度と合格率(2015年度)についてまとめました。
小学生向け(5級・4級)
進学のために英検を受けるのであれば、5級・4級が小学生向けです。
※5級・4級は従来型での試験のみ受験可能
小学生向けとはいえ、推奨目安は、
- 5級:中学初級程度
- 4級:中学中級程度
となっています。
5級・4級の試験内容は、筆記(マークシート方式)、リスニングテスト、録音形式のスピーキングで、合格率は、5級:81.4%、4級:69.9%です。
中学生向け(3級、準2級)
そして3級、準2級、2級は中学生のうちに受ける子が多いです(受験組の場合)。
こちらも推奨目安は、
- 3級:中学卒業程度
- 準2級:高校中級程度
となっています。
そして、この3級からは、筆記(マークシート方式)のリーディング・リスニングと筆記(マークシートではない)ライティングの1次試験だけでなく、2次試験【面接】があります。
※S-CBT方式の場合は、同日に、パソコン上でのリーディング・リスニング、タイピングもしくは筆記でのライティング、さらに録音形式の面接
2次試験まで合格して初めて「合格」となります。
合格率は、3級:52.9%、準2級:36.7%です。
高校生向け(準2級プラス・2級・準1級)
2025年度から準2級と2級の間に「準2級プラス」という新しい級が導入されました。
こちらの推奨目安は、
- 準2級プラス:高校上級程度
- 2級:高校卒業程度
- 準1級:大学中級程度
となっています。
進学校であれば、受験前までに準1級はとっておきたいところです。
合格率は、2級:26.4%、準1級:16.0%です。
英検を受けることの意味~英検なんて意味がない?

「英検なんてもっていても意味がない」とよく聞きます。
ショート動画で、外国人に英検1級の4択問題を見せ、「知っている単語が1つしかない」と言わせて英検を否定している人もいますが、よく考えてください。
英検1級は大学上級程度のレベルが必要です。
勉強して12,500円払って挑んでも合格率15%ほどの激ムズ試験なんですよ?
英語圏で育ったからって英語ができるわけじゃないんです。
日本で生まれて日本で育ってほぼ日本語しか話せない私でも、大学入試の現国の試験で100点とれるわけないし、書けない・読めない漢字はいっぱいあります。
例えば、
この意味に合う四文字熟語を選びなさい
- 一言居士
- 巧言令色
- 阿諛便佞
- 外巧内嫉
こんな問題が出ても、意味もわかんないし読めない…ってなるじゃないですか。
そんな外国人(そもそも英語圏ではないかもしれない人)の一般人(以下)の学力しかない人に、英検1級の問題を見せて「こんな英単語知らない」って言わせたところで、「そうなんだねー勉強してこなかったんだねー」ってだけですよ。
「英検持っていてもしゃべれない人が多い」というのもよく聞きます。
まぁ持っている英検の級にもよるでしょうが、そりゃそうだとは思います。
ほぼ筆記テストですから。
そもそも目的が違います。
英語の基礎知識を上げるなら英検。会話を楽しみたいなら英会話を習えばいいんです。
でも、英会話を習うときに、英語の基礎知識があったほうが表現力に幅がでますし(語彙力があるから)、正しく伝えることがきる(文法を知っているから)と思います。
大学受験を考えていない人が英検を受ける意味があるかと聞かれると、受けることに対して意味はないかもしれないけど、英検を受けるために勉強することには大いに意味があるのではないでしょうか?
英検資格を持っているということは、いっぱい勉強した証です。
私は、せっかくなのでこれからも英語の勉強を続ける予定ではありますが、英検を受けることはないと思います。
緊張しすぎて疲れたよ
試験までの日々はなんかよくわからないプレッシャーで本当にしんどかった!
でも、短い間でしたが、久しぶりにたくさん勉強して楽しかったです(終わったから言える 笑)。
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