小学生のあいだに、算数を嫌いになってしまう子どもが多いようです。
足し算・引き算・かけ算・割り算などの基本的な計算方法も、文章問題を使えば楽しく覚えることができます。
ひたすら計算問題を解くのも楽しいですが、算数を好きになるような面白い問題もたくさんあるんですよ。
パラドックスで頭の体操
「クレタ人は嘘つきだと、クレタ人は言った」というパラドックスをご存じですか?
有名なパラドックス(矛盾)の一つなのでご存知の方も多いかもしれませんが、こういう問題を考えるのは頭の体操になります。
直接算数と関係ない、国語の問題のような気もしますが、こういう「パラドックス」は、数学の問題にたくさんあるんですよ。
(「シンプソンのパラドックス」などが有名です)
パラドックスだけでなく、一筆書き、パズル、確率なども算数を好きになる入口の一つだと思います。
普段の生活と密着している算数
数学は、あまり普段の生活に関わることはないかもしれませんが、算数は本当に大事!
- ケーキを6人で分けると1人分は?
- 300円の商品に2割引のシールが貼ってあるけど何円になるの?
- 宝くじが当たる確率は?
などなど。
「算数(数学)」と思うから、「嫌いっ!」って思ってしまうこともあります。
子どもとクイズ形式を取り入れて楽しい問題を作ると、親子で楽しめますよ。
文章問題は実在の人物を入れて
私が息子に問題を出すときは、実在の人物を入れて、なおかつちょっと笑える設定にします。
分数の問題
息子っちがAくん(お友だちの名前)から誕生日ケーキをもらいました。
息子っちは大事に冷蔵庫にしまっていたのに、ママが1/2食べてしまいました。
その後、こっそりパパが残ったケーキの1/2を食べてしまいました。
さて、冷蔵庫にケーキはあるでしょうか?
ボクの誕生日ケーキなのにっ!
えっと・・・
1/2と1/2だから・・・
ケーキ残ってないっ!
そうかな~?
わからないときは、絵を書くようにすれば頭の中でイメージを作りやすくなります。
かけ算、分数、割り算・・・と習う小学校2~4年は勝負のときだと思いますよ。
オススメ!算数が楽しくなる本
小学校低学年の間は、親が問題を出してあげるのが一番だと思います。
いくら楽しい本でも、「字を読んでなおかつ問題を解く」というのは、本・算数の両方が好きな子供でないと、本を開くところまでいきません。
もちろん、じっと一人で座って勉強できるお子さんなら、そっと見守るだけで大丈夫だと思います。
入学前から楽しめる算数パズル
このシリーズはたくさん種類があるのですが、まずは比較的簡単な入門編からはじめて、「問題が解ける楽しみ」を味わってもらいたいです。
大人と一緒に楽しむなぞなぞ本「アリスの算数パズル」
ふしぎの国のアリスのお話とともに、算数パズルの問題が書かれた本です。
ふしぎの国のアリスの作者である、ルイス・キャロルは作家であり数学者でもあったんですよ。
低学年にはちょっと難しい問題もありますが、アリスの世界観もあり、親子で楽しめる本だと思います。
高学年にオススメ「浜村渚の計算ノート」
これは物語もおもしろいので本当にオススメ!
エピメニデスの「クレタ人のパラドックス」のお話は、3冊目に載っていますよ。
算数の文章問題には国語力が必要
国語力も上がる算数の文章問題は、「勉強している!」という感覚がなく楽しめるものがたくさんあります。
気付かない間に国語と算数の基礎力が付きますよ。
大人も楽しめる算数の本についてはコチラで詳しく書きました。