子どもの初めての誕生日である「1歳の誕生日」は、地域によって差があるもののちょっと特別なイベントがあったりしますよね。
岡山県では、初誕生祝い(たじょう祝い)というお祝をするのが一般的なんです。
たじょう祝い(選び取り)とは?
たじょう祝いとは、どうやら方言のようで、一般的には選び取りといわれているそうです。
選び取りのやり方は、紅白の丸餅(一升分)を風呂敷に包んで、赤ちゃんに背負わせ(リュックなどで背負わすところもあります)、少し離れたところに、そろばん・お金・筆などを置き、赤ちゃんが何を最初に手にとるかで、将来を占うものです。
最近では、自由に好きなもの(ご夫婦や両親の職業に関するものなど)を並べる家庭も多いようです。
選び取り一覧(選んだ物の意味)
- そろばん・電卓 … 商売人になる
- お金・財布 … お金に困らない
- 筆・ペン … 文才がある人になる。芸術家系
- はさみ … 手先が器用になる
- 定規 … 几帳面。将来大きな家を持てる
- 箸・米・スプーン … 食べ物に困らない。料理人
- 辞書・本 … 頭の良い子になる
- ボール・靴 … 運動神経がよくなる
- 風船 … 世界に羽ばたく
一升餅の準備
一升餅は、専門のショップがたくさんあり、名前を入れてくれたり、紅白1つずつではなく、小分けにしてくれてたり、風呂敷をつけてくれたりと、ショップによって様々です。
うちではもち米が余っていたので前日に餅つきをしました。
確かに、大きなお餅の方が雰囲気は出ますが、後が困りますものね。
小分けにしてあるお餅だと、みんなで分けたり冷凍保存ができるのでオススメです。
一升餅の由来
お気づきだとは思いますが、「一升(いっしょう)」と「一生(いっしょう)」をかけています。
赤ちゃんのこれからの一生が、健やかで、食べ物に困らないで暮らせますように。という願いが込められていて、丸いお餅の形が「円満」な人生を意味する。とも言われているそうです。
選び取り儀式の準備【体験談】
我が家で用意したものは、
- スケール(夫が大工なので)
- スティッチのペン
- 電卓
- お金
- 辞書
- タクト(私が若い頃音楽の道を志していたので)
- ミッキー(私たち夫婦がディズニーワールドで結婚式をしたので)
- 花(たまたま玄関にあったから)
の8種類です。
さてどれを選ぶでしょうか・・・。
初誕生祝いの様子【体験談】
一升餅はかなり重い(約2キロ)です。
そして、風呂敷で背負わすのはちょっと大変。
ぐるっとお腹側に回ってしまいます。
息子は、お金をつかんだ後、電卓を叩き、ペンを振り回しました。
うん。
なんとなく将来は安泰な気がします。
終わった後お餅はどうする?
一升餅にも様々な呼び方があり、
- 誕生餅
- 背負い餅
- しょい餅
- 力餅
- 立ったら餅
- 転ばせ餅
などと言うそうです。
背負わすのではなく、一升餅を踏ます地域もあるそうですよ。
一升餅の食べ方
前日にお餅をついたので、まだ固くはなってなかったものの、やはりこれを分ける(切る)のはかなり大変でした。
なるべく早めに切り分けて、食べれない分は冷凍しちゃいましょう。
時間がたてばたつほど、固くなりますし、カビが生えたりしますからね。
餅ピザにしたり、お好み焼きに入れたり、焼いて醤油マヨ、きな粉や黒蜜をかけて食べたり、お茶漬けの素で食べるのも意外と美味しいですよ。