2021年12月頃から契約者たちからの怒りでTwitterが炎上していたにも関わらず、それからも新しい広告を何度も出し、感情を逆なでしている「脱毛専門サロン ラドルチェ」。
結局のところは法的に問題はないらしいのですが、契約していた側からすると、なんとも信用できない結果となりました。
美容脱毛サロンなんて信頼関係があってのものだと思うんだけどね…。
「脱毛専門サロン ラドルチェ」契約していた友人から泣きの連絡があったので、エステサロンとの契約、ラドルチェのトラブルについて詳しくまとめました。
※2023年4月30日で事業終了となりました(全店閉店)
脱毛専門サロン ラドルチェの炎上について
「脱毛専門サロン ラドルチェ」は、2021年12月25日の段階で、
- 神奈川県(横浜):1店舗
- 大阪府(なんば・梅田・天王寺など):4店舗
- 兵庫(三宮・姫路):2店舗
- 岡山県(岡山):1店舗
の8店舗ありました。
そもそもは、一般的な脱毛サロンとして運営しており、「全身脱毛通い放題(いつまでも・何回でも)」のような、美容脱毛サロンのよくあるコースを売りにしていました。
ところが、ある日突然、セルフ脱毛に変更となったんです。
※一定期間は通常通りエステティシャンが施術を行うがその後はセルフ脱毛となる
※セルフ脱毛とは、サロンでサロンにある脱毛機器を使用して自分で脱毛すること【トラブルが多く、現在問題になっています】
※現在の店舗数は、2022年の間に統合を繰り返し、2023年1月末で横浜店が閉店となるため、2023年2月から、
阪急梅田駅前店イオンモール岡山店
の2店舗のみとなります。
※岡山店も2023年2月15日で閉店となりました
※2023年4月30日で阪急梅田駅前店も閉店となります
契約はどうなる?
友人のところには、このSMS(ショートメッセージ)が、脱毛予約をしていた前日に突然送られてきたそうです。
まぁ、脱毛器機のトラブルなら仕方ないですよね。
でも、その後Twitterでトラブルになっていることを知り、連絡をしてみると…
脱毛機器はセルフ専用になりました。
次回からは自分で脱毛してください。
むしろ今までのより効果が高いんですよー。
えっ?以前の脱毛器ですか?
あれはセルフではお使いいただけません。
背中のどうしても自分でできないところは、こちらで確認して手伝いが必要だと判断したら手伝います。
VIOはどうすればいいかって?
それは自分でできるでしょ?
概ねこのような内容だったそうです。
そりゃみんな怒るわ。
Twitterでの炎上
今回の件でTwitterが大荒れし、契約者同士が情報を共有することによって、他にも驚きの内容がどんどん出てきました。
永久コースなのに、セルフに変更に…おかしいと思い連絡したけど
コールセンター対応もおかしくて
こちらは弁護士を通していますのでと脅される。
明らかに詐欺だと思います。
何のために高いお金を払ったのか…— ラドルチェ詐欺被害者 (@sagihigaiaka) December 22, 2021
最初からセルフの契約でならまだしも、唐突に会社の都合で一部の顧客をセルフ脱毛に移行させて制限時間は60分、かつ顔もVIOもサングラスすら用意のないなか一人でやらせるって頭おかしいんじゃないかって思う…しかも椅子もないって。VIOどうやってあてろと? #ラドルチェ #光脱毛 https://t.co/XoyGWcsXSx
— Pirico? (@piri_tokaR2) December 22, 2021
数年前に、ラドルチェの友達紹介キャンペーンみたいなので、友達が会社の同僚紹介したらしい。その時、キャンペーンで商品券が当たったらしくて、「次回来店の際渡しますね〜」って言われたけど、次に来店した時に「忘れてました?」って言われて貰えず。その次もその次も「忘れてました?」
— りりぴし (@g_rzao65z) December 24, 2021
①4年通っても、満足効果が得られていません。
②新規優先は勿論分かるけど、体験予約ガラガラです。
③顧客要望に添いました感あるけど、案内はSMSだけ、電話が繋がりにくい、折り返しがない、希望しない顧客に対して「決定事項です」とはねつける対応は、真摯なものでないと思います。#ラドルチェ pic.twitter.com/3ocxjjMbCf— urmob (@uramob) December 16, 2021
予約も4ヶ月に1度
大金払い終わったらすぐ用無し
何年かかけて通っても効果不十分
勝手にキャンセルされる
その後取れるの4ヶ月後
当て漏れ多数
勝手にセルフに移行される
自分じゃ出来ない部分はスタッフに相談して後日(どれだけ先になるかは不明)
嘘ばかりなんでラドルチェは絶対契約してはダメです— **** (@nekosuzunekone) December 14, 2021
人によって契約した料金に違いがあることもあったようです。
店舗によって料金が異なるのはよくあることなのですが(都会の店舗の方が安い)、中には3倍近く差がある人もいたとか。
また、友達紹介の強要や、他のコースへの勧誘もひどかったようです。
詐欺ではない
今回、被害者のみなさんが消費者センターや日本医療・美容協会に問い合わせた結果をみていると、詐欺ではないということになりそうです。
※そのため、ラドルチェは通常通り営業を続けていますし、むしろどんどん勧誘に力を入れています
ラドルチェの脱毛コースは、書面上「通い放題」ではなく、一定回数受けた後、「アフターサービス施術(無償サービス)」が続くという契約だったそうです。
そのため、無償サービスがなくなることはあるため、それは詐欺ではない。ということなんだそうですよ。
だとしたら、もともとのお値段高すぎですけどね。
もし、契約してしまって、クーリングオフの期間も過ぎているのであれば、1人で悩まないで、まずは誰かに相談しましょう。
SNSで同じ境遇の被害者をみつけて情報を交換したり、消費者センター(電話番号188)を利用するのもおすすめです。
契約書について
私は美容サロン数社、美容クリニック2社に通った経験がありますが、美容サロン契約のあの小さい字・・・全部読まないですよね。
※クリニックでは枚数はそこそこあるものの字が大きく全部その場で読んで説明がある
いやね。
たとえ小さな字でも読まないといけないんだろうけど、読んでも理解できないようにわざと難しく書いてあるじゃないですか。
今回の「脱毛専門サロンラドルチェ」では、それを利用した形となったと思われても仕方ないんじゃないかな。
エステサロンの契約詐欺・倒産
私がエステサロンに通っていた20年ほど前とは異なり、ムリな契約を迫るサロンは減ってきたものの、サロンによっては法律違反ギリギリを攻めてくることもあります。
まず大事なのは、サインをしないこと!
少しでもおかしいな?と思ったらとりあえず逃げましょう。
もし、サインをしてしまっても場合によってはクーリングオフができる可能性があります。
そもそも、ホームページに値段が出ていないエステサロンは要注意です。
あと、卒業してからずっと会っていない同級生からの誘いは断りましょう。
2017年に倒産したエステサロン「エタラビファースト」
若い方はご存じないかもしれませんが、当時そこそこ大手だった、エステ系脱毛サロンの「エタラビ」こと「エタラビファースト」が、会員は30万人以上、会員満足度は98%、口コミ紹介率6割、全店舗駅から徒歩5分圏内の大人の女性のための高品質な脱毛サロンということで爆発的な人気の中、2017年4月に倒産しました。
詳しくはコチラの記事にまとめていますが、倒産すると「永久保証」もないものとなってしまします。
2022年8月に倒産した「脱毛ラボ」
全国47店舗も展開していた脱毛ラボが2022年8月26日に自己破産を申請しました。
有名なモデルさんが広告塔になっていたこともあり、かなり名の知れた脱毛エステサロンだったんですけどね…。
2023年9月にシースリー倒産
2023年9月25日に、人気の脱毛サロン「シースリー」が負債総額約80億円を抱えて倒産しました。
数年前には全国63店舗もあり、有名人を起用したCMも話題だったのですが…。
2023年12月には銀座カラーが倒産
2023年12月15日、またしても脱毛サロン大手「銀座カラー」が倒産しました。
銀座カラーは30年ほど前からある古参の脱毛サロンだったのですが…。
これで、2023年だけで9件もの脱毛サロンが倒産したことになります。
脱毛は自分への投資
脱毛は自分への投資の一つだと思います。
脱毛や美容施術を受けることに私は大賛成ですが、「どこで受けるか」が大事です。
勧誘に弱い方や肌の弱い方はクリニックを選ぶのが無難ですし、都会に住んでいる方で、勧誘なんてまったく気にしない方であればいろいろなエステサロンの「初回限定」を使うと安くすみます。
エステサロンはなかなか解約できないと言われていましたが、妹が通ったミュゼは解約もスムーズでした(ミュゼもいろいろ危ない時期がありましたが…)。
私は心配性なのでクリニック脱毛にしましたが、エステ脱毛だからといって効果がないわけではありませんし、市販の脱毛器機を利用するのも一つの手だと思います。
今は、脱毛が破格ですが、この状況がおかしいので、これからは通常の値段に戻っていく(上がっていく)かもしれません。
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2023年8月29日、消費者団体「消費者支援機構関西」は、顧客への返金義務があることの確認を求め、大阪地裁に提訴しました!