抜け毛や頭皮の乾燥がひどいと、ドライヤーを使うのをためらいますよね。
- ドライヤーで抜け毛が増える?
- ドライヤーで乾かすと頭皮がもっと乾燥する?
実は、ドライヤーを使わないことの方が、抜け毛ケアにはNGなのです。
そこで、ドライヤーの正しい使い方について美容師さんに聞いてきました。
ドライヤーを使う理由
- 自然乾燥でもいいんじゃない?
- 自然乾燥の方が地肌や髪に優しいんじゃない?
と思ってしまいがちですが、髪が濡れた状態のままでいることのほうが、髪のダメージが大きくなります。
キューティクルが開いた状態で放置すると、髪の毛に必要な水分まで蒸発してしまうからです。
お肌も、化粧水の後に乳液やクリームでケアしないと、よけい乾燥してしまいますよね。
- タオルドライをしっかり
- 頭皮ケア・ダメージケア(流さないトリートメントなど)で熱から守る準備
- ドライヤーでしっかり乾かす
マイナスイオンの効果(ドライヤーの役割)
ドライヤーは髪を乾かすものですが、様々な機能が付いています。
中でも、ちょっと高いドライヤーに付いている、よくわからないけどなんとなく髪に良さそうなマイナスイオンとは何なのでしょうか?
それはどんな効果をもたらすのでしょうか?
マイナスイオンとは?
マイナスイオンについては、科学的に根拠があるのかどうか何度も問題になっています。
「マイナスイオンには様々な効果がある」という説では、
- ストレス軽減・リラックス効果
- 空気清浄効果
- 成長促進・寿命を延ばす効果
- 生鮮食品などの鮮度保持効果
などがあげられていますが、消費者側からすると、目に見えないものをどこまで信用していいのか難しいところです。
マイナスイオンの役割
大手家電メーカーのマイナスイオン付きのもの(ドライヤー・空気清浄機など)は、
マイナスイオン = 空気中の原子や分子が電子を得てマイナスに帯電したもの
という認識で販売されています。
ドライヤーのマイナスイオン効果としては、髪の毛が綺麗になる(髪の毛の水分量が上がり静電気を押さえる事で、髪の毛がしなやかになる)ということだそうです。
でも、確かにマイナスイオンスイッチをONにしたほうが、髪に艶が出る気がするのよね…。
気のせいかもしれないけど。
正しいドライヤーの使い方
ドライヤーの温風の温度は、JIS規格で140度以下と決められています。
つまり、
↓
乾かしているとき(15cmほど離れた場合):約70~90度
となります。
温度が高い方が早く乾きますが、ダメージも大きくなるので、基本的にドライヤーを使う時は、
- 髪から15センチほど離す
- 同じ箇所に集中的に温風を当てない
ということが大事です。
さらに、ドライヤーを当てる前に、頭皮ケアや流さないトリートメント等でしっかりケアしておきましょう。
特に抜け毛・頭皮の乾燥が気になる方は、ドライヤ―前の頭皮ケアが重要です。
冷風・温風の使い方
ドライヤーの風量が多いと早く乾きますが、風量だけでなく温度と風量のバランスが大事です。
多くのドライヤーには、
- 温風
- 冷風
があり、これには大きな意味があります。
温風で8割ほど乾かした後に、冷風でブローしながら乾かす。
冷風を使う理由は、熱が冷めるときに髪の毛に形が付くため、ある程度髪が乾いた後に、ヘアスタイルを整えるときに使うことで効果が現れるからです。
冷風を使うと、髪の毛や頭皮へのダメージも少なくてすみます。
ただし、冷風だけで乾かすと髪の毛のキューティクルが開きっぱなしになり、ダメージの原因となるので、ある程度までは温風で乾かすことが重要です。
ドライヤーの故障原因
同じ場所にずっと温風を当てるのがNGだからといって、ドライヤーをガンガン振りながら使うのは故障の原因となります。
また、どの電化製品でもそうですが、コードを本体にきつくぐるぐる巻きにしたり、ムリヤリ狭いところにしまうと、コードの付け根の部分が壊れてしまいます。
まとめ
お風呂(シャワー)の後は、
- しっかりタオルドライ
- 頭皮・ダメージヘアケア
- 温風、その後冷風で乾かす
が大事です。
できれば、ドライヤーも良いものを使ったほうが乾きも早いですし、髪や地肌へのダメージも最小限ですみます。
ドライヤーをすれば、ダメージがない・乾燥しないというわけではなく、自然乾燥させるよりは素早く乾かしたほうがダメージが少なくてすむんですね。