私には、2008年生まれの息子(2020年現在:11歳)がいます。
上の写真は、その息子の母子手帳です。
ちょっと見にくいかもしれませんが、水疱瘡の予防接種を2回受けています。
なのに、水ぼうそうにかかりました…
予防接種を受けたのに水疱瘡にかかる
息子は定期予防接種はもちろん、当時はまだ任意だった、
- ヒブワクチン
- 肺炎球菌
- 水疱瘡(みずぼうそう)×2回
- 流行性耳下腺炎(おたふく・ムンプス)×2回
を受けています。
臨時接種であるインフルエンザに限っては、予防接種後にアレルギー反応が出たため接種を取りやめました。
インフルエンザについて詳しくはこちら
⇑この記事を読んでいただければよくわかると思うのですが、日本での予防接種はすべて「任意」です。
無料で受けることができる予防接種も含め、「受けない」という選択肢もありなのです。
水疱瘡で出席停止
月曜の朝に気付きました。
息子は肌が弱いので、湿疹か蕁麻疹の類かと思ったのですが、数日前の「お楽しみ会」で水疱瘡の子と接触したということを知り、朝一番へ病院へ行きました。
小さな町の小児科なので、病院で同じお楽しみ会に参加していた子にばったり会い、話してみると息子とその子の症状がまったく同じ。
そして2人仲良く水疱瘡の疑いありの診断をもらってしまいました。
学校保健安全法「治癒証明書」をもらう方法
学校保健安全法により、指定の感染症にかかると出席停止となります。
お医者様から「治癒証明書」にハンコをもらうまでは学校へは行くことができません。
ただし、欠席扱いにはならないので、皆勤賞はまだ狙えますよ。
(うちは狙ってませんけど)
指定の感染症は以下の通りです。
第一類感染症(治癒するまで出席停止)
第一類はちょっと特殊な感染症が多いです。
すべての感染症において、完全に治るまで出席できません。
- エボラ出血熱
- クリミア・コンゴ出血熱
- 痘そう
- 南米出血熱
- ペスト
- マールブルグ病
- ラッサ熱
- 急性灰白髄炎
- ジフテリア
- 重症急性呼吸器症候群
- 中東呼吸器症候群
- 特定鳥インフルエンザ
第二類感染症
第二類感染症が、比較的私たちの身近にある病気です。
インフルエンザ(特定鳥インフルエンザを除く)
発症した後5日を経過し、かつ解熱した後2日を経過するまで出席停止。
百日咳
特有の咳が消失するまで、または5日間の適正な抗菌性物質製剤による治療終了まで出席停止。
麻しん(麻疹・はしか)
発疹を伴う発熱が解熱後、3日を経過するまで出席停止。
流行性耳下腺炎(おたふく・ムンプス)
耳下腺、顎下腺または舌下腺の腫脹が発現した後5日を経過し、かつ、全身状態が良好になるまで出席停止。
風疹
発疹が消失するまで出席停止。
水痘(水疱瘡・みずぼうそう)
すべての発疹がかさぶたになるまで出席停止。
咽頭結膜熱(プール熱)
主要症状が消退した後2日を経過するまで出席停止。
結核
医師が感染のおそれがないと認めるまで出席停止。
髄膜炎菌性髄膜炎
医師が感染のおそれがないと認めるまで出席停止。
第三類感染症
医師が感染のおそれがないと認めるまで出席停止。
こちらも、第一類と同じく特殊な感染症が多いですが、未就学児に多い「結膜炎」はこの部類に入ります。
- コレラ
- 細菌性赤痢
- 腸管出血性大腸菌感染症
- 腸チフス
- パラチフス
- 流行性角結膜炎
- 急性出血性結膜炎
- その他の感染症
予防接種受ける?受けない?
今回息子は水疱瘡にかかりましたが、痒みはあったものの、熱も出ず元気いっぱいでした。
水疱瘡は跡に残るのが心配だったりしますが、うちの息子の場合は元々の病気の跡が酷いので、どれがどれかよくわからない状態です。
でも、予防接種を受けているだけあってか、症状はかなり軽かったです。
水疱瘡の子との接触があったことを知らなければ、「また湿疹が出たのかな?」くらいに思ってしまい、普段通り学校へ行っていたと思います。
水疱瘡の場合は、すべての水泡がかさぶたになるまで出席停止です。
元気な子を家で軟禁状態にするのも大変ですが、約1週間仕事を休まないといけない親御さんも大変だと思います。
兄弟姉妹がたくさんいた場合、順番にかかったりしますからね。
そうなると気が付いたら今月1週間しか出勤できてない!なんてことになりかねません。
そんな心配もあり、予防接種を受ける人も多いかと思うのですが、残念ながら予防接種も完璧ではありません。
しかも、予防接種をしたら一生有効!というわけではなく、抗体は消えていきます。
私の友人で、28歳から看護師を目指し学校へ通い始めた女性がいるのですが、病院での実習もあるからか、生徒全員感染症に対する抗体のチェックをして、切れているものは予防接種をまた受けるそうです。
彼女はかなり切れていたので、「予防接種代がぁ!」と嘆いていました。
予防接種を受けない派の人の意見で、
子どもの頃にかかる病気はかかって抗体をつけるほうが強いから、任意の予防接種は受けない。 中学生前にまだかかっていないのがあったら、そのときにかかっていないものだけ受ける。
という考え方もあります。
でも私は、ちょっとでも症状が軽くすんでほしいから、息子にはできるだけの予防線を張りました。
18歳くらいになったときに、抗体がない(消えている)ものについては追加で受けさせる予定です。
うちの息子は丈夫な方ですがアレルギーなどがあるので、日ごろの免疫を高めるケアと、予防接種などの予防医療。
どちらも利用して過ごしていきたいと思います。