日本以外のアジア諸国では、
- 比較的安全な地区(観光地)
- キケンな地区(貧困層が集まるところ)
の差が激しいところが多いそうです。
フィリピンのセブ島も例外ではなく、高層ビルが立ち並ぶ近代的な街と、風が吹いたら飛びそうな家が立ち並ぶ街が、隣り合わせにあります。
通常キケンなところへ観光で行くことはないと思うのですが、安全とは言い切れないけれど、地元の人に人気のところは、観光エリアとなっている場合もあります。
今回、私たちが行ったカルボンマーケット(Carbon Market)は、ツアー会社によっては「車窓からの見学のみ」になっている、ちょっと危険な観光エリアです。
カルボンマーケット(Carbon Market)とは?
カルボンマーケットは、地元・フィリピン人が多く訪れる人気の市場なのですが、ちょっと過激なスリ・ひったくりが多いらしく、留学スクールによっては、生徒がここへ行くことを禁止している学校もあります。
でも、フィリピン人はよく行くところ(大学などもあるエリア)なので、「絶対行かないほうがいいよ!」というほどではないです。
※もっとキケンなところはフィリピン人も行かない
ただ、カバン、カメラ・スマホ、子供、アクセサリーは気を付けたほうがいいと思います。
また、夜に子連れで行くのはオススメしません。
私は息子(10歳)と2人で滞在していたため、この辺りへ行くのはキケンだからやめようと思っていたのですが、ナニーさん(家政婦さん・フィリピン人)に付き添ってもらえることになったので、行ってきました!
しかも、気になっていたジプニー(乗りあいバス)に乗って行ったよ。
私たちが行ったのは2018年7月24日(火)です。
セブ市最大の最も歴史あるファマーズマーケット
Wikipedia(ウィキペディア)によると、
カルボンマーケットとは、セブ市最大の最も歴史あるファマーズマーケットであり、セブにおける主要な観光地である。
ここは車椅子でも訪れる事ができる。
カルボンマーケットはセブの商業地区であるMC Briones沿いのエルミタのバランガイに位置しており、この地域で最も多くのバスやジプニーが通っている。
販売されている商品には服やボホール島のカラマンシーのバスケット、魚、鶏、トライプなどがある、トライプは手で作られており、お土産品として売られている。
カルボンマーケット周辺の商業地区は犯罪地域として有名であるが、警察や売り手、周辺住民によって取り締まられている。
と書かれていましたが、車椅子は難しいと思います。
セブの中心部、高層ビルが立ち並ぶ街でも歩道はナナメだし、ガッタガタだし、ベビーカーもしんどいくらいです。
確かに、カルボンマーケットの歩道は広いのですが、屋台やら何やらで埋まっているところも多く、子供と手をつないで横に並んで歩くのも難しく、また、お店の中はもっと狭いです。
カルボンマーケットでは何ができる?
カルボンマーケットでは、新鮮な食材、かわいい服、さまざまな海賊版、B級グルメ、地元の民芸品など、いろいろなものが激安でゲットできます。
市場は、屋根のない大きい商店街といったかんじで、どこも似たような風景なので、どこからどう来たかわからなくなります。
道の両サイドには車がいっぱい停まっています。
歩道にイスを出して怖そうなおじさんが座っていたり、裸の子供がウロウロしていたり、ニワトリが歩いたりしています。
リュックサックは前に背負っている人がほとんどでした。
カルボンマーケットで買物する際の注意点
大きな荷物(リュックサックは大きな荷物に入ります)・他のお店で買ったものを持っている場合は、入口で警備員さんに預けないといけないお店が多いです。
荷物を預けると番号札を渡されるので、帰りに番号札と荷物を引き替えます。
万引き防止なんでしょうね。
これが何気にめんどくさいです。
小さめの肩掛けバッグなら預けなくても大丈夫です。
また、屋台(露店)でお金を出すときにすられたり、ひったくられたりすることがあるようなので、
- 大きな額面のお金を持ち歩かない
- 財布をひろげない
ようにしましょう。
カルボンマーケットで購入したもの
私たちは、雰囲気を楽しむために行ったというのが大きかったのと、あまり時間がなかったので、少ししか買い物しませんでした。
- アベンジャーズの子供用タンクトップ:88ペソ(約190円)
- 貝のブレスレット2つ:60ペソ(約130円)
服は、たくさん買うとどんどん安くなるシステムでしたが、そんなにいらないし…ってことで記念に1枚だけ買いました。
生地はかなりしっかりしています。
お土産店では、貝のブレスレットを2つ買いました。
ちょっと割引してもらえたよ。
お土産店(レジがあるようなお店でない個人店の場合)は、交渉次第で値引きしてもらえることが多いです。
Balut バロット(ホビロン)~孵化しそうなアヒルの卵
東南アジア系で気になるB級グルメといえば、孵化しそうなアヒルの卵です。
フィリピンでは、バロット(Balut)と呼ばれていますが、
- ベトナム:チュベロン・ホビロン
- カンボジア:ポンティアコーン
- 中国:マオタン(毛蛋)・スータイタン(死胎蛋)・アープザイダーン(鴨仔蛋)
などと呼ばれているようです。
孵化しかけ(というかほぼヒヨコ)のものが有名ですが、孵化の状態を選べるので、普通のゆで卵状態のものもあります。
私たちは、ヒヨコの形があるものを食べる勇気がなかったので、生まれてすぐの卵を選びました。
少し殻を剥いて、塩やビネガーをかけて食べます。
これ美味しい!
おかわり!
私はバロットよりも、息子の後ろのほうで、ビネガーを直飲みしている人が気になる…。
バノイは1つ10ペソ(約21円)でした。
バナナを揚げたバナナキュー(Banana cue)とトロン(Turon)
カルボンマーケットの大学近くには、スナック系の屋台がたくさん出ていました。
特に、揚げ焼売(Shaomai)やバナナを揚げたものなど、揚げ物が人気のようです。
たくさんの人が並んでいました。
バナナを揚げたものは、
- トロン(Turon)
- バナナキュー(Bananacue)
- カモテキュー(Camotecue)
- マルヤ(Maruya)
など、種類も豊富です。
私は、ナニーさんオススメの、バナナを春巻きの皮で包んで揚げたトロン(Turon)を食べました。
本当は全種類食べたかったのですが、セブに来てから揚げ物続きで、胃が疲れちゃって…。
トロンは1つ12ペソ(約25円)でした。
ココナッツドリンク(ヤシの実ジュース)
買いもの途中に喉が乾いたら、ココナッツジュースがオススメです。
100%ココナッツジュースがあっちこっちで売られています。
ココナッツ100%ジュースは15ペソ(約32円)です。
ペットボトルの水を買うときの注意点
喉が渇いたときのオススメは、なんといってもココナッツジュースなのですが、私の家系はココナッツアレルギーがあるので、息子はペットボトルの水を買いました。
お値段は、ココナッツジュースと同じ15ペソ(約32円)で、こちらも道端で冷えたものがたくさん売られています。
しかし!
ペットボトルの水は要注意です。
中には空のペットボトルに水を入れただけのものを売っている人もいます。
屋台等でペットボトルの水を買うときには、フタがきちんとしまっているかよく確認しましょう。
ジプニーは(激安乗り合いバス)は子連れにはキケン?
ジプニーは、とってもカラフルなバンで、セブ市内ではかなりの台数が走っています。
基本はどこまで乗っても7ペソ(約15円)で、乗りたいときは道端から乗りたいアピールをして停まってもらい、降りたいときは天井や壁を叩いてアピールして降りるタイプのものです。
※マクタン島の一部では10ペソのジプニーもあるようです
ジプニーは決まった時間に来るというものではありません。
留学先の先生はジプニーで通っている人が多かったのですが、「20分待っても1台も来なかったから、バイクタクシー(ハバルハバル)を使った」という話も聞きました。
※バイクタクシーも安いですがジプニーよりは割高
生徒は、ジプニーもバイクタクシーも利用禁止です。
ジプニーは、
- 事故が多い
- スリが多い
- 慣れてないとどれに乗っていいかわからない
など、子連れにはあまりオススメしない乗り物です。
安いですが、乗り心地はよくありませんし、窓がないので冷房もありません。
ジプニー内でコンサート(物乞い)
私たちは、ビジネスパークにある滞在中のコンドミニアムの前からジプニーに乗りました。
時刻表や停留所はないのですが、2分ほど待っているとすぐに乗れましたよ。
カルボンマーケット行きのジプニーは、本数が多いようです。
私たちが乗ってしばらくすると、キケンな地域辺りで、制服っぽいのを着た小学校高学年~中学生くらいの子が1人で乗ってきて、いきなり歌い出したんです。
しかもめっちゃ大きな声で!
学校の音楽祭の練習かなぁ。
車内でする?
上手だけど…ちょっとうるさい。
その頃車内は、隣りの人とくっついていないといけないくらい満席で、しかも暑くて「早く着かないかなぁ」と思っていたときだったこともあり、「ヤバい人だったらいけないから顔合わさないでおこっと」と、ずっと息子と話をしていたのですが、3曲ほど歌い終わったあと、その子は、いきなり私たちのほうに手を出してきたんです。
そう!
物乞いだったんです。
でも、私はどうしていいかわからず、ポカーンとしてたら、周りの人から集金して、ジプニー代を払わず降りていきました。
物乞いについて
私は1ヶ月セブに滞在しましたが、物乞いをみたのはコロン地区周辺だけです。
- ジプニーの中で子供が歌う
- 渋滞中の車をノックしてまわる赤ちゃんを連れた女性
渋滞中の車をノックしてまわる物売りの人は多かったのですが、そんな人たちに交じって、物乞いもいました。
この写真はコロン地区を通って別のところへ行くタクシー(Grab)から撮ったものです。
危険な地区は、道路はガタガタで、水はけも悪く、治安も決して良いとはいえません。
この地区の小学校に飾ってあったスローガン?には、「ドラッグはダメ!」みたいなことが書いてありました。
なんと、「ドラッグを買うために物乞いをしている」子供もいるそうなんです…。
物乞いにお金を渡したら捕まる
タクシー(Grab)の運転手さんに、「物乞いにお金を渡すと、渡した方も捕まるんだよ」と教えてもらいました。
どうやら、国としては禁止している行為のようです。
物乞いに対する考え方は、フィリピン人でも意見が分かれるようですが、「相手が子供の場合は、1ペソほど、もしくはビスケットなどを渡す」という人もいました。
セブでの物乞いは、地元の人が利用するところにしかいない(つまり観光客狙いではない)ので、そうそう観光客の方たちが出会うことはないかもしれません。
でも、もし出会ったとしても、他国から来た観光客が、「かわいそうだから」と物乞いにお金を渡すのは違うんじゃないかな。と思います。
それなら、お土産ものを一生懸命売り歩いている子供から何か買ってあげるほうがいいんじゃないかなぁ。
カルボンマーケットは子供と行ってほしいところ
カルボンマーケットは、平和で安全な恵まれた生活に慣れた子供には、刺激が強い場所です。
未就学児連れにはオススメしませんが、
- 日中
- 地元の人と一緒
- 大人の人数>子供の人数
- 子供は小学生以上
- 華美な服装は避ける
- 大金を持ち歩かない
- 荷物・子供から目を離さない
などに注意して行けば、そこまでキケンなことはないと思います(自己責任でお願いします)。
せっかくセブに来たのであれば、観光客向けのところだけでなく、地元の人の生活を見れるところに行くのもオススメですよ。
ただし、カルボンマーケットへ行くとき(途中のコロン地区)は、気を付けてくださいね。