「ポテトサラダなんて簡単」
「から揚げは手抜き」
などの、ふざけんな発言が話題となりました。
もちろん、料理が好きで毎日している人がこう思っているなら何も言うことはないのですが、普段めったに料理をしない人が、好きで毎日料理をしているわけではない人に向かって言うとそりゃキレますよね。
おまえをポテサラにしてやろうか!
と言いたくもなります。
・・・
そんな折、突然、夫の仕事(大工)が1ヵ月ほど休みになりました。
自分のできないことを偉そうに言う問題
よく、野球やサッカーなどのスポーツを観ながら真剣に怒る人いますよね。
「下手くそが!やめてしまえ!」
とか。
確かに、相手がプロであるならば、みせることでお金を儲けているため、真剣に応援していて勢いで出た多少の暴言は仕方がないのかな。とも思います(私はそういう人苦手だけど)。
それだけ熱心に応援しているということを考えれば、そのチームのファンでもあるんでしょうし。
でも、直接相手に言うのはどうかと思います。
自分ができないことなのに、それを棚に上げて偉そうに語る人との会話は疲れます・・・。
家事の分担
家事について文句を言う。
これはその家庭の状況によって随分見方が異なります。
共働きであるならば、家事は同じように分担するのが良いと思うのですが、なぜか女性の方が多く負担している家庭が多いようです。
そんな状況で、「から揚げは手抜き」なんて言われたら、
おまえをカラッと揚げてやろうか!
となるのもわかります。
それなら、「おまえが作れ!」もしくは、「家政婦さんを雇えるくらい稼いでみろ!」って話ですよ。
期間限定専業主夫になった夫に家事はできるのか?
そんなこんなで、約1ヵ月間休みとなった夫。
わが家は、
- 夫…50代(大工)
- 私…40代(CADオペレーター・ライター)
- 息子…小学6年生
の3人家族です。
夫は、
「キッチンに入ったら呪われる」と思っているのか?
リビングとキッチンの間には「見えない壁がある」のか?
もしかして、うちにキッチンがあることを知らない?
と思うくらい、キッチンに入ることはありません。
夫がするのは、ごみ捨てくらい。
そのため、家事の99%は、私が担っています。
現在の状況
この春から、コロナの影響で夫の仕事も、私のライターの仕事も徐々に減ってきました。
大工は現場に行ってなんぼなので、自宅での仕事はありません。
私はというと、ライターの仕事は元々自宅でしていましたし、昨年末から副業として始めたCADの仕事は、コロナの影響でテレワークとなり、自宅で仕事をしていました。
ちょうど暑い時期でしたし、大工の仕事は週休0.5日前後と過酷なため、「少しゆっくりしたら?」と最初は優しい気持ちでいっぱいだったんですよ。
最初は…ね。
最初の1週間
最初の日だけかと思いきや、1日中携帯ゲームをするのが夫の日課となっていました。
お昼頃にお腹がすいたら「ご飯食べんのん?」と誘ってくるのですが、キッチンに行ってみると何も用意されておらず、「あれ?これはお腹すいたからご飯作れということなのか?」という日々を過ごしました。
2週間目
私の仕事が忙しくなり、夜遅くまでパソコンに向かう日が続いたため、
- お昼ご飯はセルフで!
- 子供の送り迎えをして!
の2つをお願いしてみました(っていうかお願いせんでも気づけよって話ですが)。
そうしたら、「何食べたらええん?」って言われたんです。
えーそれくらい自分で考えてよー。って話ですよ!
それにね、息子が何曜日に何時から何の習い事をしているかとか、全然知らないんですよ。
お迎えの時間も毎回「何時に行けばいいんだっけ?」って聞いてくるんですよ。
そして、ごみ捨ては元々夫の担当だったのに、何曜日が何のゴミの日か知らないんですよ(いつも私が玄関にゴミを用意していた)。
そっか。
これが「名もなき家事」ってやつなのか。
と実感した1週間でした。
3週間目
実は、ちょうどこの頃に「結婚20周年」を迎えました。
結婚20年にもなると、そうそう2人で出かけることもないので、ちょうどいい機会かもしれない!と思い、この週の平日は毎日2人でランチに行きました。
それに、私は岡山県北のランチをこのブログに多くアップしているのですが、車の運転が苦手なので、隣の市町村まではなかなか行けなかったんです。
夫は、元トラック運転手で運転が得意なため、片道1時間(私が住んでいるのは山奥なので隣の市町村までそれくらいかかる)かけて、いろいろなところへ行きました。
しかし、そうなると私の生活が、
10時にやめて化粧をしてランチ
14時から仕事
途中で夕食やお風呂や休憩をはさみ夜の2時まで仕事
と、なかなかのハードスケジュールとなりました。
すると、さすがに夫も協力的になり、
朝早く起きて(というか年齢のせいなのかいつも5時起き←ただ早く起きてもゲームをしているだけで家事はしない)、息子の朝ごはんを作り、息子を送り出すことから始まり、
- 息子の宿題をチェックする
- 夕食を作る
- 食器洗いをする
などの、ある程度の家事・育児をするようになりました!
でも、あいかわらず、「夕食は何を作ったらいい?」というのは聞かれました。
献立を考えるのも家事の1つだ!
と言いたかったのですが、そんなことを言うと、食費を考えずに買い物にいって毎日牛肉焼き放題うっしっし!な状態になってしまうことが簡単に想像できたため、私が考えました。
そして相変わらず、息子が学校から何時に帰ってくるかや、何時から何の習い事があるかは毎回聞かれました。
最後の週
もともとの職人気質が出てきました。
キッチンを高圧洗浄機で掃除し始めたのです!
部屋の掃除や、洗濯はこの期間中一度もしていないのですが、何か1つを徹底的にするのは嫌いじゃないようです。
私はどっちも苦手だけど。
そうなるとね。
いらんことを言い出すんですよ。
「なんでここ、こんなに汚いん?」
「ここにはこれがいるじゃろ」
「これはここに置いた方が便利なのに」
・・・調子に乗るな!って話ですよ!
提案はいいけど文句はダメ!
何事も言い方ひとつだと思うんです。
「なんでここ、こんなに汚いん?」
・・・すみませんねぇ!(日頃キッチンに入らんのんやけん、気づかんけんええやん)
となりますが、「ここ汚れやすいみたいだから、ときどき掃除したほうがいいかも!」だと、同じ内容でも、まぁ許容範囲じゃないですか。
「ここにはこれがいるじゃろ」
・・・いらんっ!(日頃キッチンに入らん人が必要なものなぞここにはいらん)
となりますが、「これあったら便利だと思うんだけど、うーとちゃんどう思う?」なら、「私はそれ使わないからなくてもいいかなぁ」となります。
「これはここに置いた方が便利なのに」
・・・全然便利じゃない!(確かに近くにあったほうがいいけど、優先順位的に低いからあっちにあるの。20年使ってきて決まった位置なの!)
となりますが、「これをここに置くのはどうかなぁ?」だと、「それより〇〇の方をよく使うから、やっぱり〇〇が手前のほうがいいなぁ」となります。
確かに、普段使っているからこそ気づかない点もあると思うのですが、普段使っている人の気持ちを考えた「提案」が必要ですよね。
1ヵ月やそこらちょっとやっただけで偉そうに言われると、そりゃキレますよ。
気持ちが大事
家事にしろ、育児にしろ、一緒に暮らしているならお互いが納得できるよう協力しないといけませんね。
そして、いくら家族とはいえ伝え方には気をつけましょう。
うちは、今月から夫の仕事が入ったので、元の生活に戻りました。
そうなると、また「キッチンに入ったら死ぬ呪い」がかかったみたいで、夫はキッチンに入ってきませんが、今は私の仕事量を減らしているので家事分担はちょうどいいくらいです。
キッチンの例の場所はまた汚れてきていますが、きっとまた「なんでここ、こんなに汚いん?前にも言ったよね?」と文句を言いながら高圧洗浄機で掃除をしてくれることを期待して過ごしています。