日本人は議論が下手と言われているそうです。
- 自分の考えが否定されるかもしれない
- なんとしても自分の意見を通したい(勝ちたい)
と、自分の考えを表に出すことが苦手な上に、大人でも、意見が違うというだけで相手を「敵」と認識して過剰に攻撃する傾向があります。
いくつかの事柄について考え方が合わないだけで、その人のことを嫌いになってしまうのは、もったいない!
もしかしたら好きなゲームが一緒だったり、好きなアイドルが一緒だったり、別の分野で意気投合するかもしれないのに。
そして、他の人の考えを聞くことで、自分の考え方が変わることもあります(議論の途中で考えが180度変わってもそれはそれでOK!負けたわけじゃないよ)。
他人の話を理解しながら聞けるようになったり、相手にうまく説明する話し方を学べたりと、議論をすることで得るものも多いです。
よく、学校なんて行く必要ない!と老害…じゃない、インフルエンサーが吠えていますが、学校は「正解がない議論」ができる重要な場所だと思います。
もちろんネットでもできますが、顔が見えない相手とだと、大人でも感情的になる人が多いため、子供にはオススメできません。
そのため、同じくらいの年齢の子供が集まる学校で、よく知っているお友達と議論をするのは子供にとって大切な経験の一つなのです。
そして、できれば家でも議論の練習ができればいいですよね。
生きるための「正義」を考える本 どんどん悩もう。人生の問題に、たいてい正解なんてないんだから
かなり長いタイトルの本です。
「生きるための 正義 を考える本 どんどん悩もう。人生の問題に、たいてい正解なんてないんだから」は、字が大きく、対話形式で、マンガもあり、大変読みやすいため、小学生だけでなく、未就学児にもオススメです(未就学児、小学校低学年の場合は大人と一緒に)。
どんな内容?
この本では、保育園・幼稚園の頃から実際によくある「係の決め方」や、今どきの「LINEについての考え方」、そして中学生くらいになったら気になるであろう「校則は守らないといけないのか?」、そして大人でも意見が割れる「死刑制度」などについても、議論します。
使い方
1つのテーマで見開き2ページが使われており、1ページ目で問題提起、そして自分の考えをまとめます。
次のページで、いろいろな意見を聞き、さらにそこで自分の考えをまとめます。
小学生と大人が読んだ(体験した)感想
息子と母(私の実の母親)と3人でやってみたところ、個人の考え方はもちろん、年代の差もあるのかな?と思いました(校則でスマホ禁止でも、「今どきスマホがないと不便だから」という理由で校則を破ってもいいという息子と、「校則は絶対!」という母と私)。
- いろいろな意見があっていい
- 自分と違う意見の人の考え方をなんとしても変えようと攻撃するのは議論ではない
- ときには自分の意見を少し変えてでも、みんながある程度納得できる着地点を探す
そんなことを学べる本でした。
正義って難しいね。
例え相手が確実に間違っているとしても正義を振りかざして攻撃するのは「正義」ではないんだね。
「生きるための 正義 を考える本 どんどん悩もう。人生の問題に、たいてい正解なんてないんだから」
少しお値段が張りますが、おすすめです。
子ども(小学生)におすすめの本
●小学生の子供が楽しく勉強できる本と遊び【まとめ】
●地頭力を上げる「5分で論理的思考力ドリル」小学生におすすめ本
●算数と国語力の勉強にオススメ!頭がよくなるパズル本【小学生用】
●おすすめ!小学生の子供にお金の価値・流れ・使い方(経済)を教える本
●本を読むのが苦手な小学生低学年男子におすすめの本【多読のすゝめ】