フィリピン、セブ島では、大きな道路でも交差点に信号がないところが、たくさんあります。
そのためクラクションは、「おいっお前何しよるんな!」というよりも、「ちょっと私通りまーす」というときに鳴らすことが多いです。
※もちろん「おいっ何しょんな!」のときも鳴らします
だからとにかく道路はうるさいです。
その他、セブ島の交通事情は、
- 車は右側通行
- 電車は通っていない
- 日本でいうところのバスはジプニー
- 歩道でずっと立っているとバイクタクシーが止まる
- 渋滞がひどい
- 街はずれの道路はガタガタのところが多い
- 歩行者は信号を守らない
- 道の真ん中を物売りの人が歩いている
など、日本とは違った風景が見られます。
セブでの交通手段
セブでの交通手段は、安い順だと、
- ジプニー
- バイクタクシー
- Grab
- タクシー
という順になります。
ただ、私の留学先では、バイクタクシー・ジプニーの利用は禁止されていましたし、快適さを求めるのであれば、やはりオススメはGrabです。
おすすめ4位:バイクタクシー(Habal-Habal・ハバルハバル)
ジプニーよりは高いですが、バイクタクシーも地元の人によく使われている移動手段です。
セブでは、バイクタクシーのことをHabal-Habal(ハバルハバル)と呼んでいます。
- 目的地まで乗せていってもらえる
- 渋滞に巻き込まれにくい(早い)
- 事故が怖い
- 値段交渉が難しい(相場がわからない)
- 雨の日、突然の雨に対応できない
など、どうしても、どうしても急いでいるとき以外は、あまりオススメしません。
そもそも、バイクタクシーは国に認められていないようです。
バイクタクシーの乗り方
歩道に立っていて、手をあげると止まってくれます(手をあげなくてもボーっと歩道に立ってたら止まってくれます)。
行き先を告げて値段交渉をしますが、外国人は、ぼったくられやすいです。
また、基本は1人と荷物ですが、時折、数人乗っているバイクを見かけました。
でもそれが普通のバイクなのか、バイクタクシーなのかは不明です。
バイクタクシーは快適?
フィリピンの道路は水はけが悪いです!
とくに、マクタン島や海に近いところ、またちょっと危険な地区はちょっとの雨で浸水します。
こんな道をたくさんのバイクが水しぶきを上げて走っていくのですから、そりゃもうレインコートくらいじゃ太刀打ちできません。
おすすめ3位:ジプニー
ジプニーの特徴は、
- とにかく安い
- 車が派手でかわいい
- 時刻表があるわけではない(いつ来るかわからない)
- ルート上ならどこから乗ってもどこで降りてもOK
- どこ行きのジプニーかわかりにくい
- 混雑した車内は地獄のよう(暑いしスリも多い)
基本どこまで乗っても7ペソ(約15円)なので安いですが、観光客がフラッと乗るには難しいです。
ジプニーは、好きなところで乗れて、好きなところで降りれますが、ルート通りにしか走りません。
そのため、目的地へ行くには、ジプニーを乗り継いだり、バイクタクシーなどを併用しないといけない場合もあります。
ジプニーの乗り方
乗りあいバスのようなもので、行きたい方向へ行くジプニー(行き先がサイドに書いてあるのでそれをチェックするか、番号でチェックする)が通りがったら、手をあげて停め、乗りこみます。
お金は乗っている間に、運転手さんに払います。
後ろのほうの席だった場合は、隣りの人にお願いすれば、バケツリレーのように運転手さんまで回してくれます。
降りたくなったら、壁か天井を叩いてアピールしましょう。
停留所などはありません。
ジプニーは快適?
窓がないのでクーラーはありません。
雨が降ったらビニールみたいなもの(雨が降ってないときは、すだれをしまうみたいに窓の上でクルクルってなっている)を降ろします。
激しい雨のときは、多少は濡れます。
ジプニーについてはカルボンマーケットの記事に詳しく書いています
おすすめ2位:タクシー
左がジプニー・右がタクシー
タクシーの特徴は、
- エアコンが付いているので快適
- 途中で目的地を変更できる
- メーターが動いているかよく確認しないといけない
- 車がボロイ
タクシーは、乗る前に「メーターを動かしてね」と念を押し、さらにメーターが動いているかよく確認する必要があります。
高いのに、いろいろめんどくさいです。
おもしろいタクシー
後ろに大きなモニターを付けているタクシーをセブ中心地でよく見ました。
ずっと広告が流れているので、広告料が入るんでしょうけど、後続車は目がチカチカしそうだし、ぶつけちゃったら大変やん?それに雨の日どうするの???とか色々心配になりました。
おすすめ1位:Grab(グラブ)
Grab(グラブ)は、Uber(ウーバー)のように、一般人が自家用車を使ってタクシーみたいな仕事をするシステムです。
- 値段交渉しなくていい
- 車がキレイ
- 英語を使わなくてもいい(もちろん使ってもいい)
- ぼられることがない
- タクシーより安い
と、いいこと尽くしの移動方法です。
私は、バイクタクシー(近距離)、ジプニー、タクシーにそれぞれ1回ずつ乗りましたが、基本はずっとGrab利用でした。
Grab(グラブ)とは?
アプリを使って呼ぶ、民間タクシーのようなものです。
アプリを起動すると、現在地が出るので(乗りたいところがそこではない場合は、変更可能)、迎えに来て欲しいところと、行き先を入力します。
すると、金額が表示され、車のタイプも、
- Grabカー(6人乗りも選べる)
- Grabタクシー
から選べます。
Grabカーがオススメだよ。
決定を押すと、
- 到着時間○分
- ドライバー(名前・車種・車の色・プレートナンバー)
が表示されるので、その車が到着するのを待ちます。
市街地であれば2~3分で来ることが多かったです。
行き先はもう相手に伝わっていますし、値段も最初っから決まっているので、値段交渉する必要ありません。
ただ、前もってクレジットカード登録しておかないと、毎回小銭を用意しないといけなくなります。
クレジットカード登録しておけば、車内でお金を支払う必要もなく、到着したら「Thank you!」もしくは、セブ語(ビサヤ語)で「Daghang salamat!(ダガンサラマッ)」と言って降りればいいだけなので、とっても楽ですよ。
Grabの注意点
ただし、あまり人が行かないようなところや、トップス(セブの夜景を見渡せるところ)、セブ市・マンダウエ市・ラプラプ市以外のところへ行くときは、帰りのGrabをつかまえるのは大変です。
これは、混雑時もそうで、セール中のショッピングモールに行ったときなどは、帰りのGrabがなかなかつかまらないことがあります。
民間のタクシーって大丈夫なの?
Grabの利用後に、ドライバーに評価を付けることができます。
そのため、タクシーよりも犯罪が少ないそうです。
私は滞在中に30回ほど利用しましたが、毎回快適に利用できていました。
番外編:トゥクトゥク「トライシクル(Tricycle)」
東南アジア一帯によくある、サイドカー付きのバイクタクシーも、セブでは見ることがあります。
トライシクルは、国によって呼び方が違うらしく、
- タイ・ラオス:トゥクトゥク・サムロー
- インド・パキスタン:オートリクシャー(auto-rickshaw)
- バングラデシュ:ベイビータクシー(baby taxi)
- ネパール:テンプー(tempo)
- スリランカ:スリーホイーラー (three-wheeler)
- インドネシア:バジャイ(bajaj)
- フィリピン:トライシクル(tricycle)
などと呼ばれているようです。
バイクタクシーとは違い、きちんと届け出て運営している分には、違法ではないようです。
ただ、セブ市街地で見かけることはほとんどなく、マクタン島や、オスロブ、カルカル、モアルボアルでは、バイクタクシーよりも多く走っていました。
カルカルシティの道路
モアルボアルではカラフルなものが多かったです。
一度に数人乗ることができるため、田舎のほうではジプニーではなくトライシクルが、活躍しているようでした。
番外編:自転車タクシー「トライシカル(Trisikad)」
トライシカルは、トライシクルのバイク部分が自転車になっただけのものです。
こちらも、セブ市内で見かけることはありませんでしたが、トライシクルが走っているような道路は、トライシカルも走っていました。
名前が似過ぎててややこしい!
そんなに遠くなければ10ペソ(約22円)ほどだそうですよ。
…ってジプニーより高いっ!
セブは渋滞がひどい
セブは渋滞がひどいです。
通勤・帰宅時間、土曜日は特にひどく、夜中や早朝の倍くらいの時間をみておいたほうがいいです。
そして、渋滞は市街地だけだと思ったら大間違いです。
田舎道でも、細い道で、トライシクルがずっと前を走っていたら、なかなか抜けれません。
もちろん、対向車がいなければ抜くのですが、上の写真の場合は、トライシクルだけでなくトライシカルまでいるんです…。
セブは道もひどい
あまり安全ではないエリアは特に、道がボコボコです。
さらに水はけも悪い。
ビジネスパークの道路・夕方の交通量(動画)
ビジネスパークにある、大きなショッピングモール「アヤラモール」内の高級スーパー「ルスタンス」出口から、交差点をはさんで隣りにあるコンドミニアム「ソリニア1」までの道のりです。
そもそも、歩行者用の信号なんてあってないようなものなのです。
ただ、車は多いので、車用の信号は見たほうがいいですよ。
ビジネスパーク近くの道路・朝の交通量(動画)
朝、8時頃の様子です。
道の反対側にある屋台に行きたかったのですが、信号がなく、渡れないので引き返しています。
ビジネスパーク近くなので、メイン道路は通勤渋滞がひどく、バイクタクシーが多いです。
この道はあまりジプニーが通っていませんが、もう1本手前の道は、ジプニーだらけでした。
最後に
セブでの交通手段は、Grabがオススメです。
ジプニーも一度は乗ってみてほしいですが、最初は地元の人と一緒に乗ったほうがいいと思います。
バイクタクシーは本当にオススメしません。
バイクめっちゃ楽しかった!
ノーヘルだし、めちゃめちゃ怖かったわ!
交渉が必要な乗り物は、そこそこ英語に自信がある人向けです。
また、Grabは運転手さんと話す必要はまったくないですが、フィリピン人はおしゃべり好きな人が多いので、気の合う運転手さんとあたったら、渋滞中のドライブもめちゃめちゃ楽しいですよ。
旅行・留学前にある程度勉強しておくのがオススメです。
フリートークレッスンなら、地元の人しか知らない穴場を教えてもらえることも!